朝から昼過ぎまでで、ここまで廻れる!ARTスポット密集のワンダーランド「直島」弾丸ガイド2/2|日本一周車中泊・軽自動車ハスラーで家族旅行・15日目
家族四人、軽自動車ハスラーで車中泊を繰り返しながらの日本一周家族旅行。
2週間分の記事を更新した後しばらく経ってしまいましたが、3週目、いよいよ半分です。
8月10日、日本一周15日目の後半記事です!
猛暑×家プロジェクト=長居はできない
農協裏でパスポートを買って出発!
パスポート購入時点で家プロジェクトの一つ「南寺」は”整理券配布中なのでお早目に〜”との事でしたが、少し離れた位置にあるので子連れでこの猛暑、無駄(?)な移動はやめよう!ということで整理券はもらいに行きませんでした。
1:碁会所
はじめに農協の1番近くの「碁会所」に行きました。ここは昔、碁を打つ場所として人々が集まっていた場所だそうです。
「須田悦弘」の「椿」という作品が見られます。
ちなみに中は撮影禁止です。
素敵ですが、暑いです。暑すぎてアートに集中できません。
退散!
2:角家 【ネタバレ注意】
ここは家プロジェクトの第1弾として完成したそうです。直島町の人々が制作に参加したそうです。
「宮島達男」の「Sea of Time ’98」
「Naoshima’s Counter Window」
「Changing Landscape」 が見られます。
入る時に角屋案内の人に「水が張ってあるのでお子様落ちないように気をつけてください」と言われると長女が「ガラスもないの?」と。
「子どもでそんな事聞く子は初めて」と案内の方に感心していただき長女も嬉しそうにアート鑑賞。
ここは屋内で水も張ってあるためなんとなく涼しい感じ。
ネタバレしちゃいますが、水に沈んでいる電子番号がさまざまなスピードで時間を刻むのをなんとなくぼーっと気持ちよく眺めます。
長女とは1から順に数字を探すゲームをしながら鑑賞しました。
夫がボソッと「これは人を表したアートです」とかいうので「え?そうなの??」
と一瞬騙されそうになりましたが、違います。
でも、そう言われるとそんな気がしてきます。
速いスピードで時を刻む数字。ゆっくりゆっくり時を刻む数字。
同じ空間で、大きく見たら同じ時間の中で「速い」人も「ゆっくり」の人も混同する世界。
だんだんそう見えてきてぼーーーっと見つめてしまいます。
アートの見方は人それぞれなので、あくまで一個人の感想です。
ゆっくり座りたいのもやまやまですが次々人が来るので退散です。
休憩
これは家プロジェクトではありません。
外が暑すぎて、次に行く前に何か、何か冷たいものを!
という事で、角家と農協の間にあるお店でソフトクリームをゲットです。
丸と三角の絞り染で作っているのれんがかわいい。
暑い…。ソフトクリームもどんどん溶けます。
食べ終わったら次へ!
3:護王神社
ここは江戸時代から祀られている護王神社の改築にあわせて作られたそうです。
杉本博司 の「Appropriate Proportion」 が見られます。
元々神社の場所なので木が茂る長い階段を昇って行くと本殿。
この本殿はチケットが無くても誰でも見る事が出来ます。
美しいです!神社なので子どもたちも自然と拝みます。
本殿の下にある「石室」に入るにはチケットが必要となるため係の人がいるところで説明を受けます。
係の人も暑い中ずっといるので大変ですね、と言うと
「ここは木陰で風もあるから良いですよ。みんな順番にいろいろ担当するけど、碁会所が暑い!」と言っていましたw
ですよね。我々もすぐ退散しましたもん。
この「石室」中は暗く狭いので1度に入れる人数が少ないそうです。
入る時には懐中電灯が1グループ1つ渡されます。
係のお兄さん的には「中も良いけれど、中から外に出る時の景色が1番いい!」らしく、楽しみです。
順番が来ていよいよ私たちの番。
私たち家族4人と1人旅(?)の方で狭い色口を抜けて中へ。
中は「なるほどぉ~」って感じです。
個人的な感想ですがそんなに長居する所ではありません。
なので早々に引き返します。
そして出口!
案内のお兄さんの言っていた絶景ポイントです!
たしかに!これは気持ちがいい!
写真撮影禁止なのが残念ですが、こういうのは心に刻むのが1番ですねw
元々神社の場所なので、敷地が広く散策したら楽しそうですが、暑いから退散です!
南寺整理券をやっぱりGET
次に南寺の方へ足を伸ばします。
整理券があれば、もしくはさっと入れれば…と思って向かったらやっぱり整理券発行中でした。11:15頃に行ったのですがその時点で13:00の整理券でした。
人数分もらい、1時間45分時間を潰します。お昼も食べたいしちょうどいい時間ですね。
4:ANDO MUSEUM
ここは家プロジェクトではありませんが南寺から近いため時間もあるし入ります。
520円/大人です。
15歳以下は無料です。
ここは建築家「安藤忠雄」のミュージアムとなっていて、外観の古民家の雰囲気とは一変、中はコンクリートの仕上がりになっています。
直島の地中美術館も安藤忠雄の建築です。
5:Lunch Time「maimai」
昼食を食べます!うちの次女はお腹が空くと怪獣化するので、とにかくすぐ入れてすぐ食べれそうな所かつ近いところがいい…。
たどり着いたのは直島バーガーのお店「maimai」。
はまちのフライが入ったバーガーです。
へんな言い方ですが普通に美味しいです。
でも次はきっと違うものを食べます。軽食?テイクアウトにはいいかもしれませんが、個人的にはせっかくの旅行なのでお食事処で食べたいかなって感じです。
ハマチのフライ美味しかったです。ごちそうさまでした。
6:The Naoshima Plan 2019「水」
ここも家プロジェクトではありません。通りがかりに涼しげだったので吸い込まれました。
三分一 博志により作られた空間。
足湯ならぬ足水?
井戸からくみ上げた水が中庭に設置されてあり、手で触れたり、足をつけたりする事が出来ます。
とても冷たい水で、とにかく暑い日なのでちょうどいい!ありがたい!
ちょっと涼みます。私たちは井戸水のすぐ横だったので、この暑さでも水はひんやりと冷たくて、暑かったのが一気に引いていきます。
長く使っていられないくらいに冷たかったです。
でも、場所によって違うようで、井戸水から離れた所はぬるかったようです。ひんやりしたので次に向かいます。
7:石橋
ここは家プロジェクトの一つで、もともと石橋さんのお宅だそうです。
千住博 「ザ・フォールズ」「空(くう)の庭」が見られます。
「ザ・フォールズ」は圧巻です!これ大好きです!
もう少し涼しい&1人ならもっとゆっくり見たいですが、なんせ暑いので退散です!
とにかく写真がダメなので、ARTがどんななの?っていうのは見せられないからわからないですね。。でもこういうのは、実際にそこに行かなきゃ体験できないものなので、
気になる、ピンとくるものがある、方はぜひ直島に遊びに行きましょう。
8:南寺 【ネタバレ注意】
13:00の整理券を貰ったので少し前に来て並びます。
この時点で「本日分の整理券はありません」という声が聞こえてきたので、午前中に一度覗いて良かったなぁーと思いました。
ここはジェームズ・タレルの「Backside of the Moon」 が見られます。
一見古風な建物ですが、ジェームズ・タレルの作品に合わせて安藤忠雄が建築したそうです。
ネタバレ注意です!
10年以上前に、妻が1人できた時には「右手(左手?)で壁を触りながら歩いてください」とだけ言われ、なんの予備知識もない状態でこの建物に入り、
ただただ真っ暗でもう一生出られないし見つけてもらえないんじゃないかという恐怖を感じたのを覚えています。
今回のように人が多くなかったので、その時は私以外は学生さん(?)2人組の計3人で、とにかく心細かったです。
その時は結局、一体全体なんなのだかわからず、ただ生還する事を目的にして歩きました。
あれから十数年…。
案内の仕方もだいぶ変わり「真っ暗である事」「壁に手をついて歩く事」「3回曲がると椅子があるので順番に座ること」「係が声で誘導すること」という風で、とても丁寧!
最大の変化は、「係が誘導」すること!
きっと私以外にもあの暗闇でプチパニック起こしてる人いるに違いないからな。とか思いながら、誘導ナイス!と熱く思いましたw
さらに子どもへの配慮まで!
「子どもさんは暗いけど大丈夫ですか?」「すぐ出られるように出口近くにしますね。」
そしていよいよ中へ…。
次女は夫が抱っこ。長女は私と手を繋いで進みます。
あの暗闇で長女の手を離したら二度と会えない…!
(昔のトラウマから)とギュッと手を繋いで進みます。
一つ目のカーブ….
二つ目のカーブ….ゴンっっっ!!
私の右側を歩いてた長女。一人分の狭い道だとは見えずにカーブしたら思い切り頭を打ちました(汗
ごめん!ごめんね!
この空間で泣いたら響く!と思うと泣くことも許してあげられず「ごめんね、痛かったね、でも泣いたらみんなビックリしちゃうからちょっとだけ頑張って。」と励ましながら
三つ目のカーブ。
そして着席。
娘の頭を撫で、ここは怖くないよ、と伝え、あとはひたすら暗闇を見つめる。
しばらくすると案内の人の声が聞こえて来ます。
「正面に薄い白い四角が見えてくる。暗闇に目が慣れる事で見えてくる。最初から同じ明るさで白く光っているけど、最初は見えない」的な説明をしてくれます。
本当にその内白い四角が見えてきて、手をかざすと自分の手の影も見えてくる。
「立ち上がって光の方へどうぞ」という案内で前に行ってみると四角い空洞(?)が光っています。
その頃には夫の顔も娘の顔も見えるくらい目が慣れて、この空間を楽しめます。
あとは出口の光の方へ行けば外に出られるようになっています。
すごい!
こうやってちゃんと説明を受けて、しっかり時間をかけて見ればすごく楽しい経験でした!
十数年前の私のように暗闇に取り残される恐怖で早く外へ!と逃げてしまうとここの良さが伝わらず、わけがわからないという恐怖が残ってしまっていましたが、今はちゃんと説明を受けて見学できるので、おススメです。
残る家プロジェクトはあと一つ。
暑いけど頑張って行きましょう!
9:はいしゃ
ここは本当に歯医者だったそうです。
昔1人旅で訪れた時に出会ったおばあちゃんが「あそこは本当に歯医者だったのよ。小さい頃からずっと通ってた場所」と教えてくれました。
ここでは、大竹伸朗の「舌上夢/ボッコン覗」が見られます。
なんとなく昔はもっと、ダークなイメージだったけど、そうでもなかったんだ~っていう印象です。
ただ、暑い!入り口の日の当たってる床なんかは暑すぎて立っていられない。ここまで結構な距離を炎天下移動してきたのでゆっくり見たい気持ちと疲れと暑さでかき氷食べたい気持ちで落ち着かず、結局退散!
かき氷屋さん 「one rest」
ここは家プロジェクトではありません。歯医者のすぐ側にあるカフェ「one rest」です。今年OPENしたばっかりだそうです。
長女はいちご。夫と妻はマンゴーにしました。上にマンゴーが乗ってて、甘いマンゴーが疲れた身体に沁みます。
この店から坂をちょっと下ったところにバス停。
よし!かき氷食べたら帰ろう!と決定しました。
なんせこの後、香川県まで行って、うどん食べる予定があるのでw
ただ、バスもフェリーもいっぱい出てるわけではないのでちゃんとチェックが必要…と思ってたら、意外ともうすぐくる!
慌てて荷物持って「ごちそうさまでした!」
さよなら、直島!
さぁ、バスに乗ってフェリーに乗って帰ります。
行きと違って小さな船。14:20出発。
本当はまだ見たいところもたくさんありますが、次の予定と暑さと子ども…。
今回の条件下では、もう十分満喫できました!
さ、帰りのフェリーの間妻の大好きな美術館の話を。
行きたかった美術館の1つに「地中美術館」があります。
妻が若い頃、美術館巡りが好きで1人でよく巡ってました。
その中でも妻の好きな美術館ベスト3に堂々入ってくるのが直島の「地中美術館」ここのモネの絵とジェームズタレル(南寺の人)のオープンスカイが大好きで、これが見たくて何度も島を訪れました。
もちろん芸術に対する感じ方は人それぞれなので個人の意見?というか想いですが、ここのモネは一般的な美術館の展示の仕方とは違い、その空間の演出とモネの絵があまりに気持ちよくて、目や心だけで絵を見るのでなく、足の先から頭の先、自分の全てがこの絵と空間を楽しんでいる感じでした。
言ってることよくわからないかもしれませんが「作品ととてもよく向き合う事が出来る」空そういう空間なんです。
「オープンスカイ」
これも感じ方は人それぞれですし、ネタバレするので細かく言いませんが、私は朝から夜までこの空間にいられます。むしろいさせてください。
朝ごはんも昼ごはんも夜ごはんもここで食べて過ごしたい。
あれ?って事はこういう家にすればいいのか!って思ったけど2年前に建てたばかりの家が静岡にて待つので、今更そうはいきません。。なのでここに来て楽しむことにします。
そんなわけで、特に大好きな美術館なのでもちろん娘達にも見せてあげたいですが、子連れせかせかでは見れないので夫婦でもしくは1人また来た時に訪れます。
娘達が大きくなったらもちろん一緒に行きたいです。
楽しかった直島。また来ます!
さ、美味しいうどんを食べよう!
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